インタビュー #2

困難に挑戦し
"日常の当たり前"を創る

M.H

機械設備設計室

2012年 入社

入社のきっかけを教えてください。

なかなか納得できる会社に巡り合えなかった中、
大学時代の専攻分野ではなかったが、
チャレンジしてみたいと思えた会社がここでした。

就職活動中、卒業する3か月前まで進路が決まっていない状況でした。
就職浪人しようかとも悩みましたが、当時利用していた就職サイト経由で当社から会社見学の案内が届き、興味がわいて実際に見学をしに行きました。
仕事内容は、大学で専攻していた化学の分野とは異りましたが、見学の際に社員の方から聞いた「自分が設計した建物が世の中に残り続ける、やりがいのある仕事」という言葉に、ものづくりの魅力を感じ、チャレンジしてみたいという気持ちが強くなったので、入社を決めました。

社員の方から、ご自身のお子さんを連れて「ここはお父さんが設計した建物だよ」と説明しながら全国を回っている、という話を聞けたのは、仕事に誇りを持っていることを感じられて印象的でしたね。

現在の仕事内容を教えてください。

建物に水や空気、電気を通し
息吹を吹き込む道をつくる

テクノ工営は全国で病院や大学、図書館、研究施設、複合施設等の設備設計を手掛けており実績の多さと技術力の高さは抜きん出ています。
私は、そんな「全国屈指の技術者集団が集う」環境下で、空調、換気、衛生設備の企画・立案、クライアントへの提案とその説明資料の作成、意匠・構造・電気設備との調整、行政協議、予算金額の調整などを主に行っています。

具体的には、限られた予算の中でシステムをどうしようか考えたり、クライアントとは方針のすり合わせ、各所とは必要なスペースの話し合い、落としどころの探り合い、役所や消防など(主にインフラ周りの機関)との協議、クライアントが叶えたいことと予算とのバランス調整など、、挙げればきりがないですが全てに抜け漏れがないよう、先見性を持って慎重に仕事に向き合っています。

仕事のやりがいを教えてください。

制約が多く難しいほど設計しがいを感じる

様々な課題をクリアして、設計が完成した時や設計した建物が無事に建った時に感じる達成感が、大きなやりがいです。
例えば病院の場合、薬品の使用や感染防止などの観点から排気が制限されます。
あるいは、図書館や博物館の場合は、貴重書や史料、標本の保管のために徹底した温湿度管理が求められるなど、様々なタスクをクリアしなければなりません。
条件が難しければ難しいほど、ミスが許されない緊張感はありますが、だからこそ無事完成したときの達成感は言葉では言い表せません。

特に印象に残っている案件を教えてください。

難易度の高い要求、そしてベテランから吸収させてもらった知識と経験。
竣工後にクライアントからいただけた高い満足度評価も含めて、何もかもが一番大変で一番嬉しかった。

特に印象に残っている仕事は、ある大学のシンボルとなる建物の案件。
基礎部分は残したまま、限られた予算の中でどこまで要望に応えられるかが最大の難関。
弊社の技術フェローであるベテラン社員と一緒にクライアントの要望に合う案をいくつも用意しました。
これまで考え付くこともなかったアイデアを吸収させてもらえたことは自分にとって何にも代えがたい貴重な経験でした。
機械設備は外から見えにくい分「いかに不快感を与えないか、クレームが起こらないか」というのが最終的に重要な指標になるのですが、この案件では〈竣工後に実際に利用した結果、大満足!〉と高い評価をいただけた上に、担当者の方との間に、ビジネスの垣根を超えた良好な親交・信頼関係が生まれました。
難易度が高かった分、完成までの過程では試行錯誤の連続でしたが、後日談も含めて、学びの多い、忘れられない作品の一つになりました。

仕事で大変だと感じることを教えてください。

目を向けるのは「今」だけでなく「その先」まで

物価高騰や法律の内容変更など、情勢の変化に取り残されないようにすることは関係各所と目線合わせをする際に重要ですし、数か月~年単位での長期に渡る設計における段取りにおいては少しのミスが命取りになるので、大変だと感じます。
また案件の大小に関わらず、任せていただくということには大きな責任が伴いますので、設計に間違いがないか心配になることもありますね。

ただ、自分一人で進めるのではなく必ずOJTや上司がついて指導してもらいながら進めるので過度な心配はご無用ですよ!
あとは余談というか、あるあるですが、紙やパソコンで細かいものを見るので、視力が落ちます。裸眼なのは社内でも私含め数えるくらいしかいないかと(笑)

テクノ工営で実現したいことはありますか?

"こ の人でなければいけない"
実力と人間性で、替えがきかないその理由を作りたい。

"日常の当たり前を創る"という気持ちを胸に、仕事に向き合っています。
クライアントから、「またお願いね!」と言っていただけた時は喜びや安堵感と同時に、身が引き締まる思いになります。
設計者によって中身が変わる、設備設計は正解がないからこそこれからも、"使いやすさ"を追求し、初心を忘れずに自分を磨き続け、「この人でなければ」と言われる設計者を目指したいです。

学生の皆様に向けて、メッセージをお願いします。

安心して飛び込ん来てほしい。
必要なのは「チャレンジしたい」その気持ちだけ。

業務を通じて、社内外問わず様々な方と一緒に仕事をするので知識や人脈の広がりを実感できる刺激的な仕事です。
最初はわからないことだらけだと思いますが、親切に教えてくれる人ばかりですので、安心して応募してください。

私自身、全体の流れが見えるようになるまでに4~5年はかかりましたので根気強さの必要性も感じますが、何よりも「チャレンジしたい」という気持ちが一番大切です。皆様とお会いできることを楽しみにしています!