インタビュー #4

プロとして
決して妥協はしない

全ては要望に応える
ベストな提案のために

松本聖司

常務取締役

1999年 入社

これは運命だと信じ転職した25年前。
要望に応えるベストな提案のために、プロとして決して妥協はしない。
47都道府県すべてに自分が携わった建物を作ることを夢見て、走り続ける。

こんにちは!【国内有数の技術者集団】テクノ工営の採用担当です。 今回は、中途入社だからこそ感じるテクノ工営の魅力や、マネージャーとして胸に秘めているメンバーへの想いなどを、常務取締役の松本さんにインタビューさせていただきました!

本日はよろしくお願いします!

松本さんは中途でご入社されているとのことで、まず前職の仕事内容について教えてください。

よろしくお願いします。

前職は今と全く同じで、少人数の設備専業設計事務所で、電気設備設計をしていました!

在学中は電気工事会社に入ろうかと思っていましたが、学校の先生の紹介で設備設計の仕事に興味を持って、この道に決めましたね。

そうだったのですね!それでは、現在の仕事内容も、合わせて教えてください。

管理業務と、設計業務を行っています。

管理職としての業務は具体的に予算管理、労務管理、技術指導など。

設計業務としては、着手前の現況調査や基本設計、実施設計、現場監理、コスト管理などです。本来私は技術職。設計業務は性分なので続けていきますよ!

ありがとうございます。でははじめに、主な仕事内容は変えていないという中で弊社へ転職した理由はなんだったのでしょうか?

あまりにも色々な偶然とタイミングが重なって、これは運命だと感じたんです。

新卒で働き始めて7年ほど経った頃、前職に勤めている時の話なのですが、有名建築家が設計した超高層ビルの工事中に、その設計監理を担当している人と打ち合わせする機会があったんです。

その人は当時30歳代の若さにも関わらず、二廻りくらい上の関係者の方々を引き連れて現場を取りまとめていました。感動や憧れと同時に、雷で打たれたような衝撃が走りました。本当にかっこよかったんです。

それから数年経ってから、「テクノ工営で電気設備設計者を募集しているから紹介したい」と知り合いから声がかかり、結婚したこともあり前職からステップアップしたいと思って、面接を受けました。

そのタイミングで、超高層ビルの監理を若くして担当していて衝撃を受けた、まさにその人がテクノ工営に転職した、と聞いたんです。

誘いを受けたタイミングも、自分が影響を受けた人がいるという偶然にも、運命を感じてしまって(笑)その人とぜひ一緒に仕事をしたいと思って、テクノ工営への入社を決めました。

そんな偶然があるのですね・・!思わず鳥肌が立ちました。

そして入社して25年が経った今も、その影響を受けたご本人とは前後の席で仕事をしていますよね!

そうそう、不思議な縁ですよね。当時からテクノ工営は大きい物件の設計実績があって、安定感もありましたから、今でも転職してよかったと思ってますよ!

入社のきっかけがよくわかりました。

テクノ工営は中途入社の方が半数ほどいらっしゃいますので、弊社へ中途入社を検討している方に向けて、テクノ工営ならではの良さを教えてください。

これは中途入社に限らず新卒入社の方にも言えますが、新しく入社した人の具体的な改善提案などを受け入れやすい空気があります。

そして、多くの経験を積んだベテラン社員も多く、的確なアドバイスを受けられるのも特徴ですね!

なるほど。

まず新しい意見を受け入れやすい空気という部分で、松本さんの意見が反映された経験はありますか?

ありますよ!

仕事のやりやすさを考慮して、既存のものと自分の意見を掛け合わせてより良くなるよう改善提案させてもらいましたね。

例えば職場環境とか、仕様書や図面、計算書のフォーマットとか。

その時提案したフォーマットは、今も若い社員たちに引き継がれていて、作業効率を上げるためにどんどんバージョンアップしてくれていますよ!

そうなのですね!

では、ベテラン社員からアドバイスを受けられるという部分は、具体的にどのようなことなのでしょうか?

今はどの会社もそうだと思いますが、必ずベテランからのチェックが入るようにしています。

相談しやすい空気の中で、細かく報告してもらうことで、その時々に合わせて的確なアドバイスをしていますよ!

あとは、年に一度総合職社員対象の【技術発表会】があります。

そこでは、プレゼンテーション能力の向上と、技術力の底上げを目的として、実際の案件を元に設計技術について一人ずつ発表を行います。

発表後に、ベテラン社員や上司、同僚からのフィードバックを受けられるので、自分のスキルを見つめ直し知識を深めるきっかけになりますよ。

ありがとうございます。

それに付随して、先日松本さんの元で働く社員に話を聞いたとき、「まだ若手である自分の考えや思いを尊重して、アドバイスや設計のフォローをしてくれる上司だ」と聞きました。

ご自身が技術指導で心がけていることはありますか?

基本的には、「自分で考えてもらう」ことを前提に指導するようにしているので、すぐに聞くのではなく、まずは自分で1から考えて何案か持ってきてくれたら嬉しいです。

ただ、スケジュールを考えてそれが難しい場合には、担当者の技量や抱えている案件の難易度に合わせてアドバイスを変えるようにしていますね。

人それぞれの考えがありますから、私の意見を押し付けるのではなく個性を伸ばしてあげたいと思っています。

あまりに逸脱していた場合には修正しますが、指摘ばかりだと萎縮してしまうと思うので…相談をしやすい環境づくりのためにも個人の考えを尊重しています!

若手・中堅社員にとって、個人に合わせてアドバイスの仕方を変えてくれるのはありがたいと思います。

今や指導する立場となった松本さんですが、入社以来ベテランから受けたアドバイスで印象的だったものはありますか?

技術指導とは離れてしまうのですが、今も一緒に働いているベテラン社員から、「松本は誰のために働いているんだ?」と問われたことはよく覚えています。

私は仕事が好きで、頼まれたことには全力で応えたくて、過度にのめりこんでしまっていたんです。

家族の存在を顧みなかった自分を案じて問いかけてくれたんでしょうね。

それからは、外注できるものはお願いしたり、優先順位をつけて切り上げたりと、メリハリをつけた働き方に変わりました。

だから自分も、技術指導はもちろんですが、人としての生き方とか、大切にしなくてはいけない考え方なども教えてあげられるマネージャーになりたいと思っています。

素敵なエピソードですね。

それでは、仕事内容についてもう少し細かくお伺いします。

若手のうちは、実施設計のウエイトが高く、現況調査や現場監理はベテランが行うイメージなのですが、実際はどうなのでしょうか?

若手のうちは、たしかに実施設計がメインの業務です。

ただ、現況調査については若手にもしてもらいますよ!

具体的には、設計前に現地の敷地や気候などを目で見て確認して、設計に反映させることなのですが、それを経験してもらうと、より設計に気持ちが入りイメージが明確になるので、積極的に行ってほしいと話しています。

現場監理については、設計の意図が工事会社に伝わっているかをチェックしながら、施工者の方々からの質疑応答もしていくので、熟練の経験が必須になってきます。

そのためベテランが行きますが、近場であれば若手も連れて行っています。

弊社は現場監理まで行う物件は多くないので、大体5年目を過ぎたあたりから、タイミング次第で順次経験してもらうようにしていますね。

若手の頃から幅広い業務を経験してもらえるよう、個人に寄り添った指導をされていることがよく分かりました!

設計の仕事歴が長い松本さんですが、これまでで印象に残っている案件について教えてください。

地方国立大学の病院も含めた医学部キャンパス丸ごと移転の案件は特に印象的です。

設計業務の公募資料収集、プロポーザル提案から始まり、基本構想策定・基本設計・実施設計・現場監理竣工検査まで約6年かかりました。

このような案件に携われる事自体が稀で一生に一度あるかないかだと思っています。

6年・・!

それは大がかりですね。

設計でこだわったポイントはありますか?

前例がないことだったので、ほかのキャンパスのことを調べて参考にするのはもちろん、数十年後に同じ敷地内で建て直せるように将来構想まで綿密に考えました。

とにかく色々な人の意見を聞いて慎重につくっていきましたね。

あとは、この物件に限った話ではありませんが、今のキャンパスの問題点や困っていることを聞いて、それが改善できるような設計をすることにもこだわりました。

西日本にあるキャンパスだったので、台風の多い気候に配慮したり、潮風で錆びにくい材質を選んだり、ケーブルをかじってしまうヤモリの被害を防ぐためワイヤーで全てを固定したりと、特殊条件をクリアする設計にこだわりました。

将来的なところまで考えて設計することや、現場の生の声を聞いて設計に生かしていくのはとても難しそうですね。

仕事をしていて大変だと思うことも教えていただけますか?

そうですね。

もちろんそれがやりがいでもありますけどね!

仕事の大変なところでいうと、最近の設計では、省エネルギーや建築法、消防法など昔に比べて規定や基準などがかなり増え細かくなり、チェックすることが倍増しました。

法を理解して遵守することは当然ですが、それにはかなりの時間を要します。

もちろん竣工までのスケジュールも決まっているので、建築・構造・設備担当者と連携を取って、双方でスケジュール管理を行い、それを複数同時並行で把握しないといけないことはやっぱりシビアなだけに大変です。

管理職としては、年間の目標受注金額達成に向けて、各担当者の設計工程とにらめっこしながら受注案件を検討して担当に割り振っていくので、バランス感覚も必要ですし大変だと感じますね。

なるほど。

受注物件の割り振りの話が出ましたが、母校の設計をやりたい社員や、大型物件をやりたいという社員の話を聞いたことがあります。

そういった社員の希望に合わせて案件を割り振ることもあるのでしょうか?

そうですね!

そこはタイミングや希望があれば、地方から上京した社員にはできるだけ地元の案件を割り振ってあげたいですし、母校の設計をしたい社員には母校の案件を割り振れるように尽力しています!

いつも念頭に置いているのは、無理のない範囲に業務量をハンドリングすること。

キャパオーバーしてしまうほどの物件数を同時に抱えると、個人の負担も増え悪循環になりかねないので、受注案件のバランスには配慮しています。

楽しんで仕事に取り組んでもらえる、心身ともに健康な状態が一番大事なので。

管理職として細部にまで気を配ってケアしていらっしゃることがとても伝わりました。

松本さんから見て、この会社の雰囲気をどう感じていますか?

そうですね。

社内の雰囲気はとても和やかだと思います!

面倒見の良い人が多いですし、非常に明るいのが特徴的です。

社員旅行もコロナの期間以外は創立以来継続して実施しています。

旅行では、カラオケや麻雀はお約束!

悲しいことに、カラオケではエンターテイナーが多くてマイクがなかなか回ってきません(笑)

翌日は笑いすぎて腹筋が筋肉痛になるほどです(笑)

出張の時には、美味しいお店をみんなで探して一緒に食事をして、仕事のことやプライベートのことなどを話して、和気あいあいとしています!

オンオフの切り替えがしっかりしていると思います。

私も社内の雰囲気の良さを肌で感じています。

困っている人がいたら寄り添ってくれる優しい人ばかりだと思います。

松本さんから見て、社員に対して感じていることや伝えたい想いがあれば是非教えてください。

そうですね。

性格はそれぞれ個性がありますが共通して真面目です。

ですので、頼まれたことに対して「やりすぎる感」は否めません。

それが良いところでもあるのですが。

一方で、親心ながらにもう少し私生活では遊んで息抜きをしてほしいと思っています。

こんなことを言っていますが、私が一番癖が強いとみんなから言われますので、みんなは大変なようです(笑)

マネージャーという立場でありながら、愛されキャラでムードメーカーの松本さん。メンバーからツッコまれている様子をよく見ますが、癖が強いといわれているとは初めて知りました(笑)普段の様子から、上司と部下という垣根は良い意味であまり感じられず、縦横の風通しの良さを感じます。横の風通しでいうと、メンバーの方々はどんなコミュニケーションを取っている様子ですか?

話しやすい空気があるので、みんなでよく会話をしている印象です。

例えば、物件について「これをこうしたいんだけど、どうやるか知ってる?」と聞いて回ったり、「この間こんな風にしたらうまくいった」などと共有していたり、自分から情報を受発信していますね。

社内がいつも明るいのは、ただ机に向かうのではなく、会話を大切にしている社員が多いからこそかもしれませんね。では長年電気設備設計のお仕事を続けている松本さんが思う、仕事のやりがいを教えてください。

携わった案件が利用者でにぎわっている様子を見た時には感動しますし、大きな達成感を感じます。

自分が手掛けた物件は、家族旅行などに託けて連れていき自慢しています(笑)大体自己満足で終わるんですけどね(笑)

ただ正直な話、設計者しか気づかないのかもしれませんが、竣工後に施設を利用して反省することもあります。

照明が計画通りに照らすことができていなかったり、スイッチやコンセントの位置が目立っていたり、想定外の場所にコンセントが追加されていたり。

こういった反省は、建築事務所と綿密な打ち合わせをすることで0に近づけられると思うので、ベテランになっても気を抜かずに取り組もうと奮い立たせられる瞬間でもあります。

松本さんは、社長から見ても非常に仕事熱心な方だと聞きました。仕事にストイックだからこそ反省する機会もあるのですね。ありのままの話をしていただき、ありがとうございます。それでは、質問はこれで最後となります。35周年を迎えたテクノ工営ですが、今後どんな会社にしていきたいとお考えですか?

今後の会社の展望については、設計に対して自由な発想や相談ができる会社で在り続けてほしいと思っています。

会社の規模が大きくなると、どうしても規定や規則が多くなる傾向があります。

しかしテクノ工営は、そういった制限をかけるのではなく各自の自主性を重んじる会社で在り続けてほしいですし、私もそのように自分の仕事も、指導もしたいと思っています。

ありがとうございます!それでは、候補者の方々へメッセージをお願いします!

AIが発達しても、設備設計業界は将来も必須だと考えています。

設備設計技術者は希少ですし、引く手あまたな職業です。

定年はありますが、いくつになっても仕事ができます。

業務内容は大変なこともありますが、創造しながら設計することは大きなやりがいに繋がると思います!

テクノ工営の強みは、コミュニケーションを取りながら仕事を進めることができる風通しの良さです。

そして、品質担保に重点を置いているからこそ、設計に十分な時間をかけられるように、過度な受注をしないところも特徴です。

良い設計をするためには、自分の意志を持って時間をかける必要があると考えていますので、設備設計にとことんこだわりたいという方には向いている環境だと思います。

テクノ工営は、未来永劫に、技術者集団として実績と信頼のある会社で在り続けます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!是非ご応募をお待ちしています!